肘関節不安定症とは、肘の関節がぐらつく状態で、脱臼や骨折のあとに起こりやすい病気です。肘は骨と靱帯がバランスよく働いて安定していますが、外反や回外の力で内側・外側の靱帯が傷つくと、腕を動かすたびに不安定感や痛みが出ます。特に「テリブル・トライアド」と呼ばれる、脱臼+橈骨頭骨折+鉤状突起骨折の組み合わせは、治療が難しくなることがあります。また、動かしているときだけ症状が出る「後外側回旋不安定症」では、普通のレントゲンでは見えず、特殊な検査が必要です。放っておくと関節が固まったり、変形性関節症につながることもあるため、気づいたら早めの診察が大切です。
肘関節不安定症 elbow instability
肘関節不安定症は関節の動きが不安定になる疾患で、外傷などの靱帯損傷、骨折、脱臼骨折後に生じることが多く、またスポーツ障害や変性疾患など、靱帯の機能が障害された場合にも起こります。検査は、レントゲン撮影、CT,MRI、超音波断層撮影が有用です。後外側回旋不安定症では、通常の関節運動では症状が出ないこともあります。(要誘発テスト、病歴聴取)
肘関節脱臼では、30-47%に骨折を合併。橈骨頭、鉤状突起に多い。裂離骨折は整復後のレントゲン撮影で分かることも多い。
治療は、原因によって異なります。
参考:『関節外科』2016年12月号「肘関節不安定症」 / 『orthopaedics』2021年6月号「肘関節脱臼・骨折 私の治療法」 / 『スポーツ整形外科学3 下肢のスポーツ外傷・障害』 / 『臨床整形外科』2021年5月号「整形外科エマージェンシーマニュアル」 / 『手・肘の外科 診断と治療のすべて』