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整形外科 外科
リハビリテーション科

 
皮膚疾患と整形外科的症状

・関節症性乾癬:非リウマチ性の炎症性関節症。仙腸関節、末梢の関節。滑膜の炎症では無く付着部炎。発症から2年以内に骨びらんや関節変形をきたす。
・掌蹠膿疱症性骨関節炎:掌蹠に無菌性膿疱が多発。10%に関節炎。胸肋鎖関節が最多。その他、脊椎、仙腸関節、,末梢関節。
・SAPHO症候群:滑膜炎、座瘡、膿疱症、骨化症、骨炎。定義が曖昧で広範。
・好中球性皮膚疾患
 1)ベーチェット病:口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、皮膚症状、外陰部潰瘍、眼症状。半数以上で関節炎を合併。膝、足関節など下肢に好発。
 2)Sweet病:発熱、末梢好中球増多、好中球浸潤性紅斑。皮膚は圧痛を伴う隆起性浮腫性紅斑が全身に多発する。
 3)壊疽性膿皮症:好中球が真皮に浸潤し、潰瘍を形成。下腿に好発し有痛性の紅色丘疹・膿疱・水疱・血疱などで始まり、これが融合し潰瘍となり次第に拡大する。
 4)結節性紅斑:様々な原因による脂肪織炎の一種。主として下腿伸側に圧痛を伴う浸潤を触れる紅斑が多発する。

・関節リウマチの皮膚症状
 リウマチ結節、リウマチ血管炎(主に下肢を中心に浸潤性紅斑、紫斑、血疱、潰瘍などが手背、関節伸側などに対称性に生じる)、・皮膚骨膜肥厚症:皮膚の肥厚、太鼓ばち状指、四肢遠位骨の骨膜性肥厚。四肢関節痛、関節腫張。根本的治療なし。
・神経線維腫症1型神経線維腫、側弯、後弯などの脊椎変形

・感染症
 1)帯状疱疹
 2)伝染性紅斑:ウイルス性発疹症では関節痛を起こすことがあるが、伝染性紅斑では,その頻度が高い。

参考文献:Orthopedics 整形外科外来における他科疾患を見逃さないコツ 3.2017