前足根管症候群とは、足の甲にある深腓骨神経が圧迫されて、親指と人差し指の間がしびれる病気です。ハイヒールやきつい靴、長時間の正座などが原因で神経が押しつぶされ、夜間にも痛みが出ることがあります。神経の圧迫が続くと、足趾を上に上げる力が弱くなることもあります。診断には、しびれの場所や神経をたたくと電気のような痛みが走る「Tinel様徴候」、そしてMRIや超音波でガングリオンや骨の出っ張りを確認することが重要です。靴紐を緩めたり、圧迫する靴をやめることで改善することも多く、症状が続く場合は神経に直接薬を打つ治療も有効です。
前足根管症候群(深腓骨神経麻痺) Anterior tarsal Tunnel Syndrome
前足根管症候群(深腓骨神経麻痺)は1-2趾間部にしびれがでる病気です。足関節の前面を通る深腓骨神経が伸筋支帯や短指伸筋で圧迫されて絞扼性神経障害を起こすことによって症状が出ます。
原因のほとんどが靴紐の絞めすぎです。甲高の人が合っていない靴を履いても起こります。ヨーロッパ系のおしゃれな靴は甲が低く足先も細長くなっています。これはそういう足をした人が多いためでアジア系の甲高扁平な足ではかなり窮屈でこのような障害を起こしやすいと考えます。
対策は靴紐を強く絞めない。また甲が強く締まる靴は履かないようにします。サンダルやスリッパでも同様の症状がでることがありますので注意が必要です。
その他、ガングリオンなどが神経を圧迫して起こることもあります。
後脛骨神経麻痺を起こす足根管症候群を後足根管症候群とし、前方の深腓骨神経麻痺(足背~I、2趾間部のしびれ、まれに短指伸筋麻痺)を起こすものを前足根管症候群と呼ぶことがあります。
参考:『足の外傷・絞扼性神経障害、糖尿病足の診かた 日本足の外科学会』 / 『足の画像診断_小橋由紋子』 / 『靴でなる疾患、靴で治る疾患』