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整形外科 外科
リハビリテーション科

Sinding-Larsen-Johansson病

10-14歳の男子でスポーツ障害として膝蓋骨の下極に痛みや腫れが出ます。ジャンパー膝の一形態と考えられています。スポーツによりジャンプ、ダッシュ、ストップなどの大きな力を加えると痛みますが安静時痛はありません。

 レントゲンでは膝蓋骨下極に不整像や骨萎縮、骨片を認めることがあります。超音波では膝蓋腱の肥厚、周辺血量の増加などが描出されます。
*骨片は(有痛性)分裂膝蓋骨の可能性もあります。要鑑別。

 膝蓋腱付着部痛が生じるオスグッド・シュラッター病に比べ頻度はかなり低いです。治療は局所の安静で痛みやレントゲン所見は改善します。

 安静の程度ですが、歩行時に痛みがあるもしくは軽い負荷で痛む場合はしばらく下肢を使った運動負荷は控えるようにします。強い痛みが治まってくればストレッチを開始します。圧痛がなくなり、ホップテストを行って痛みが出ないようなら、少しずつ運動負荷をかけるようにします。