難治性足関節痛に隠れた疾患
捻挫などにより足関節の症状がいつまでも続いているときは、足根洞症候群、腓骨筋痙縮性扁平足、距骨下関節不安定症、先天性足根骨融合症といった疾患が隠れていないかを精査する必要があります。
難治性足関節痛に隠れた代表的疾患
| 疾患名 | 主な特徴 | 鑑別のポイント |
|---|---|---|
| 足根洞症候群 | 足関節外側の慢性痛、不安定感 | 足根洞部の圧痛、距骨下関節の回内・回外で疼痛誘発、MRIで滑膜炎や浮腫所見 |
| 腓骨筋痙縮性扁平足 | 足部の外反扁平足、腓骨筋の緊張亢進 | 足部アライメント異常、腓骨筋の過緊張、足底板での症状改善の有無 |
| 距骨下関節不安定症 | 捻挫後の不安定感、繰り返す足関節痛 | ストレスX線や動的MRIで距骨下関節の過可動性を確認 |
| 先天性足根骨融合症 | 思春期以降の足関節痛、可動域制限 | 踵骨-舟状骨や距骨-踵骨の癒合、CTで骨性癒合を確認 |
捻挫後の痛みが3か月以上続く場合は、単なる靱帯損傷ではなく、上記疾患の可能性を考慮。
画像検査(MRI・CT)や動的評価を積極的に活用。
足部アライメントや歩行分析も診断の手がかりになります。
アライメント異常別インソール
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アライメント異常 |
特徴 |
インソール戦略 |
補足 |
|---|---|---|---|
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過回内足(扁平足) |
内側縦アーチ低下、後足部外反 |
内側縦アーチサポート+内側ウェッジ |
後足部の安定性向上と内側沈下の抑制 |
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過回外足(ハイアーチ) |
外側荷重、衝撃吸収低下 |
外側ウェッジ+全体的なクッション性強化 |
前足部痛や腓骨筋過緊張の軽減 |
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後足部内反(O脚傾向) |
外側荷重、踵骨内反 |
内側ヒールウェッジで外反誘導 |
膝内反の二次的負担軽減にも寄与 |
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後足部外反(X脚傾向) |
内側荷重、踵骨外反 |
外側ヒールウェッジで内反誘導 |
膝外反や内側アーチ沈下の補正 |
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前足部内反 |
第1中足骨低位、外側荷重 |
前足部外側ウェッジ |
踏み返し時の安定性向上 |
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前足部外反 |
第5中足骨低位、内側荷重 |
前足部内側ウェッジ |
母趾球部の過負荷軽減 |