肘関節遊離体とは、関節の中にある骨や軟骨の片がはがれて自由に動き回る状態で、「関節ねずみ」とも呼ばれます。特に野球などの投球動作で起こりやすく、成長期の子どもや思春期に多いです。動かしていると急に肘が挟まって動かせなくなる「ロッキング」という症状が特徴で、しばらく動かすとまた動くようになります。レントゲンでは見えない軟骨の塊もあって、超音波やMRIで正確に見つけます。放っておくと関節の軟骨がすり減り、変形性肘関節症になることもあるため、症状があれば早めの診察が大切です。
肘関節遊離体 elbow joint mouse
遊離した骨片や軟骨などが関節内に遊離し時に関節自体に嵌頓してロッキング現象を引き起こします。関節遊離体は肘関節、膝関節、足関節で起こりやすいです。原因はスポーツ障害による離断性骨軟骨炎、骨軟骨損傷(骨折)、変形性関節症、骨壊死、滑膜性骨軟骨腫、神経原性関節症、関節リウマチなどがあります。
無症状の場合は経過観察をし、痛みがある場合は保存的治療を行います。保存治療に抵抗する場合は鏡視下に除去します。
鑑別として滑膜の肥厚によるもの(有痛性滑膜ひだ障害)、滑膜性骨軟骨腫、などがあります。
参考:『リウマチ病学テキスト 改訂第3版』 / 『手外科診療ハンドブック 改訂第3版』