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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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膝痛をきたす他科疾患 整形外科疾患以外の疾患による膝痛 1.腫瘍性 1)悪性血液疾患:白血病、転移性骨腫瘍 2.腫瘍随伴症候群:転移では無く、一種の反応性変化。 1)肥厚性骨関節症:ばち指、長管骨の骨膜新生、関節炎 2)Carcinomatous polyarthritis:関節リウマチに類似した多関節炎、悪性腫瘍に先行して症状を呈する。 3.薬剤性:アロマターゼ阻害剤、タキサン系抗がん剤で関節痛、筋痛、その他数多くの薬剤が関節痛を生じさせる 4.血管性病変 1)急性膝窩動脈閉塞 2)膝窩動脈瘤(Baker嚢胞と間違わないようにする) 3)膝窩動脈捕捉症候群:膝窩動脈周辺の筋腱などの異常により膝窩動脈が圧迫される。間欠性跛行、膝窩部痛、下腿痛。30歳以下で運動強度の強いスポーツ選手に多い。両側性が半数以上。 4)深部静脈血栓症:典型例は下肢の腫脹、熱感、発赤、疼痛。はっきりしない例もある。d-dimerのチェック、血管エコー、造影CT 5.関連痛 1)腸腰筋の病変:腸腰筋膿瘍や血腫で膝痛のことあり。股関節の伸展で疼痛憎悪。レントゲンで腸腰筋の左右差、CT,MRI。 2)閉鎖孔ヘルニア:大腿内側の痛み、しびれ 3)閉鎖神経絞扼障害:スポーツ選手などで外閉鎖筋の過緊張で、内転筋不全麻痺、大腿〜膝の痛み 4)骨盤内腫瘍:巨大なものは、閉鎖神経、大腿神経を圧迫して症状 6.皮膚疾患(乾癬、SAPHO症候群、アレルギー性紫斑病) 1)乾癬性関節炎 2)帯状疱疹 7.血友病:関節内出血 8.アレルギー・自己免疫疾患 1)血清反応陰性脊椎関節炎 2)アレルギー性紫斑病:血管性紫斑病の一つ。IgA免疫複合体沈着による小血管の血管炎症候群。出血斑(紫斑)、浮腫、腹痛、関節痛、半数に腎臓病。3-10歳に多い。50%に風邪などの先行感染、1-2週間後に発症。左右対称性の関節痛。 9.代謝性疾患 1)アミロイドーシス 2)アルカプトン尿症:常染色体劣性遺伝。40-50歳代に関節症の発症が多い。 10.その他 1)サルコイドーシス::関節炎はサルコイドーシス発症早期より生じ2-3ヶ月の経過で自然軽快する急性型と慢性遷延型がある。急性型が主で、足関節が最も多い。ほかに、骨サルコイドーシス(手足の基節骨、中節骨)、筋サルコイドーシスは主に大腿、下腿筋肉内の腫瘤。 2)末端肥大性関節症:好発部位は、股関節、膝関節、肩関節。骨棘、高度の関節変形、靱帯や関節包は弛緩。 3)Erdheim-Chester病:原因不明の非ランゲルハンス細胞組織球種。50代に多い。長管骨の骨幹端および骨幹領域に両側対称性に侵され、斑状の骨硬化像。レントゲン→MRI 参考文献:Orthopedics 整形外科外来における他科疾患を見逃さないコツ 3.2017 |
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