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| 整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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【2025-11-20 JST】
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| 疾患 | 疼痛の局在 | 特徴的身体所見 | 画像所見 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| sternalis muscle syndrome | 胸骨傍の限局痛 | 筋・筋膜性圧痛、姿勢で変動 | 器質的異常なし | 解剖バリエーション |
| costochondritis(肋軟骨炎) | 第2–5肋軟骨部 | 肋軟骨接合部の強い圧痛 | X線正常 | 炎症は組織学的に証明困難 |
| Tietze症候群 | 第2–3肋軟骨 | びまん性腫脹+限局痛 | MRIで軟部腫脹 | 若年者に多い |
| 胸鎖関節炎(感染含む) | 胸鎖関節部 | 熱感・腫脹 | 造影MRIで浮腫・滲出 | 糖尿病・免疫抑制で注意 |
| 胸骨疲労骨折 | 胸骨正中 | 打診痛・局所性骨圧痛 | CT/MRIで骨梁障害 | ランナー・軍人など |
| 心臓性胸痛 | 前胸部中央〜左側 | 労作時増悪、放散痛 | 心電図・血液で確認 | red flag |
sternalis muscle syndrome は器質的疾患ではなく、筋・筋膜性疼痛の治療体系の中で扱われます。
特異的ガイドラインは存在せず、PubMedでも症例・記述研究が主です。
姿勢調整・大胸筋ストレッチ
一時的安静と活動調整
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの疼痛コントロール
筋膜リリース・トリガーポイント治療が臨床的に用いられることがある
(エビデンスは限定的であるため “用いられることがある” と記述)
外科的治療は不要です。
高齢者・ステロイド内服者・悪性腫瘍既往では、胸骨前面痛が骨転移・骨髄炎の可能性を秘めるため、筋診断のみで説明してはならず 器質疾患の除外が必須。
免疫抑制状態では胸鎖関節の化膿性関節炎がまれに発生するため、熱感・腫脹を伴う場合は慎重に評価が推奨される。
画像で胸骨筋が確認できても、それ自体が疼痛の原因と断定はできません。
胸痛の鑑別には 心疾患・肺塞栓・解離 など生命を脅かす疾患が含まれ、胸痛が急性発症・持続性・活動依存性でない場合はまず内科・循環器的評価が優先されます。