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池田医院・診療日記
信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科 リハビリテーション科

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平成28年11月1日(火)
 本日のコラム8 腸脛靱帯炎のリハビリは速く走る?

 スポーツ障害で起こる腸脛靱帯炎は、靭帯が大腿骨外顆と擦れて起こります。靭帯がタイトになっていたり、外顆が飛び出しているのが原因となります。外顆と靭帯は膝が30度屈曲したところを頂点としてまたぐように動きますので、炎症が引いて、ストレッチなどを十分に行いながら、速いスピードからランニングを開始します。これは、速く走ると30度をまたがずにより大きな角度で靭帯が動くので再燃しにくいからです。

 詳しくは腸脛靱帯炎をご覧ください。



 過負荷の原理

 過負荷の運動を行うと、身体は心拍数、呼吸数、体温を上げ、また代謝機能もそれに応じて変化します。 


 回復までの時間
 数分
 ・心拍数
 ・血中乳酸値
 ・体温
 数時間
 ・認知機能
 ・酸素消費量
 数日
 ・クレアチニンキナーゼ
 ・筋グリコーゲン
 ・筋痛
 数週間
 ・筋機能
 ・神経筋の協調
 数ヶ月
 ・筋の再生

筋への負荷:運動負荷が増大すると筋肉が肥大します。これはタンパク質の合成経路が活性化する一方で、たんぱく質分解経路が抑制されるためです。

代謝ストレス:運動の種類、強度、筋細胞の栄養状態(筋内のグリコーゲン濃度)に左右されます。ATP高消費時に繰り返し刺激があるとミトコンドリア内容物と酸化酵素活性が上昇し、その結果、最大化運動中にグリコーゲン消費量が減少し、脂肪酸化能が高まって、疲労胎生や持久運動能力が高まります。(リカバリーの科学)

 簡単に言うと、大きな負荷を繰り返して行うと、脂肪酸の消費を増やして限りあるグリコーゲンを節約します。その結果、エネルギー不足になりにくくなり、パフォーマンスが向上します。

 
 
平成28年11月2日(水)  本日のコラム9 テニス肘は内側?それとも外側が痛くなる?

 正解は、振り方によってどちらでも痛くなります。フォアハンドで痛めるのは内側。バックハンドは外側。ゴルフ肘も内側。これはスイングするときにボールサイドにある方がインパクトにより過伸展されるからです。テニスでは外側を痛めることが多いのですが、腕前によって異なります。初心者はバックハンドが苦手なので外側を、上手くなってくるとフォアハンドによる障害、すなわち内側を痛めやすいと言われています。

 詳しくは、上腕骨外側上顆炎(テニス肘、内側上顆炎(ゴルフ肘)をご覧ください。

 
 平成28年11月3日(木)
 
平成28年11月4日(金)  本日のコラム10 捻挫は初期治療(RICE)が重要

 捻挫を放っておくと、どんどん腫れてきます。特に足は重力の影響もあって酷くなりやすい。一度、腫れたら改善するにのは2-3週間から、場合によっては数ヶ月かかります。それゆえに、最初に腫らさないように応急処置(RICE)をしっかりするのが良いです。RICEは、安静、冷却、圧迫、挙上のことです。これを外傷直後から行うと経過がかなり違ってきます。直ちに、冷やして圧迫して心臓より上になるようにしましょう。

 
 
平成28年11月5日(土)  本日のコラム11 ガングリオンは光を当てて透過するかをみるのは古典的手法。

 ガングリオンは関節包や腱鞘から発生し、内部に透明な粘液が溜まった袋になっています。一個のことも複数の袋に分かれていることもあります。ライトなどの光を当てて光が透過するかをみますが、実際には透光性を見た上で、超音波断層検査(エコー)を行います。ごく表面にある場合は透光性でもおよそ見当がつきますが、エコーは比較的深いところまで観察できます。末梢神経障害の原因となっていることもあり、エコー検査は必須といえます。
 
 平成28年11月6日(日)
 
平成28年11月7日(月)
  本日のコラム12 脊椎椎体圧迫骨折と前屈自慢

 年齢と共に徐々に脊椎も前に曲がってくるのは、主な原因として骨粗しょう症が進み、背骨を支えている椎体が前部を中心に潰れることによります。大きな外傷もなく潰れる場合は、骨粗しょう症がかなり進んでいます。レントゲンでの脊椎の状況や骨量測定によって診断します。背骨が曲がり出すと、前屈がしやすくなりますが椎体に大きな力が加わるために無理に曲げない方がよいです。むしろ背中を反らす運動をした方がよいでしょう。前屈自慢より背屈自慢で参りましょう。
 
 
平成28年11月8日(火)  本日のコラム13 足底腱膜炎は足の裏を伸ばすだけでは治りにくい。

 ここ最近の考え方として下腿〜足関節〜足底は一連の動きをなす複合体として捉えて、それぞれの疾患に対応する方がより治りやすいとされています。少し前までは足底腱膜炎ですから、足のストレッチを指導し症状に応じて治療を行いました。今ではこの複合体全体を捉えて、骨の構築、関節の可動域、筋力、腱などを総合的に診て治療方針を立てます。原因が分かれば、治療自体はそれほど難しくありません。


 詳しくは足底腱膜炎を参照ください。
 
 
 
平成28年11月9日(水)
 小指PIP関節脱臼

 転倒し、左小指の背側脱臼しました。用手整復しシーネ固定を行いました。


 
 
 

整復後のレントゲンはやや過伸展気味ですが、可動域は正常に戻りました。
 
 
平成28年11月10日(木) 本日のコラム14 半月板損傷はなぜ治りにくい?

 膝関節のクッションとして内側と外側にぞれぞれ半月板があります。半月板が治りにくいのは、血流が外1/3にしか来ておらず、内側の3分の2は血流が無く、断裂しても治す材料が血液を通じて運ばれてきません。このため血流のある外1/3は保存治療や縫合手術により治癒が期待できますが、内3分の2は血流が無いため治ることは難しく、保存療法で生活に支障がある痛みが残存する場合は、切除術を行います。手術を行う場合は外1/3は縫合術、内3分の2は切除術をします。

 
平成28年11月11日(金)
  本日のコラム15 中高年の半月板損傷は原則保存療法を行う

 中高年の半月板は、変性断裂といって老化による変性が起こり、その部分が徐々に亀裂が入り断裂を形成します。外傷がや症状が無い方でもMRIでみるとすでに変性し断裂を起こしていることがよくあります。従って手術適応は限られ、たびたびロッキングを起こしたり、激しい痛みが改善しない場合などを除いて、原則、筋トレやストレッチなどの保存治療を行います。
 
 
平成28年11月12日(土)
  本日のコラム16 筋肉痛はなぜ起こるのか?

 運動のあとに起こる筋肉痛は大人になれば誰しも経験したことがあります。筋肉自体には痛みを感じる侵害受容器がありませんので、筋肉表層を覆っている筋膜が刺激されることによって痛みが生じます。筋膜には侵害受容器が豊富なために刺激されると痛みを感じます。

 運動すると多少は筋繊維が断裂します。微少な損傷で、日々修復されます。このとき、ケミカルメディエーターであるヒスタミンやセロトニン、ペプチド、 ロイコトリエン、トロンボキサンなどが放出され、筋膜を刺激、痛みを感じます。乳酸がたまって痛みが出ることはありません。筋肉内の乳酸は運動時後、数分で元の値に戻ります。最近の研究では筋断裂がそれほど広範囲に起こってないとされており、まだまだ解明を待つ必要があります。また5才未満の子供は筋肉痛が起こらないのですが、その理由もわかっていません。
 
 平成28年11月13日(日)
 
平成28年11月14日(月)
  本日のコラム17 手のケガをしたら指輪は外しましょう。

 手足のケガは思わぬ腫れを起こすことがあります。可能な限り、受傷すぐに外すようにしてください。大切な指輪ですが、腫れが強くなると指に循環障害を起こし、場合によっては壊死となり、切断することになります。そうならないためにもすぐに外すことを覚えておいてください。何十年も外したことがないケースもあります。この場合、すでに抜けなくなっていることもあります。石けんや紐を使っても外れない場合は、リングカッターで指輪を切除します。あとで宝飾店で修理することになります。
 
 
平成28年11月15日(火)
 本日のコラム18 風呂と酒と外傷

 昔から外傷後しばらくは酒や風呂は控えるのがよいとされています。これはアルコールやお湯により血管が拡張し腫れや出血を起こしやすいからと言われています。はっきりとしたエビデンスは調べる限り無さそうです。確かに受傷後の数日間、いわゆる急性期ではアルコール、入浴は控えた方が良さそうに思います。その後はどうでしょう。慢性期に入れば、通常、飲酒や入浴は許可しますので、経験則上、少なくとも目に見えるほどの悪化要因はなく、血管が拡張し循環が改善されることにより、治癒が促進される側面もあるのかも知れません。
 
 
平成28年11月16日(水) 本日のコラム19 右心不全と脊柱管狭窄症〜Vesper's curse

 右心不全があると静脈圧が上がります。脊柱管狭窄症のある人が、何らかの原因で右心不全が悪化すると、寝ると腰の症状が悪化します。このことを「Vesperの呪い」と名付けられています。右心不全の治療を行えば、夜間の症状は改善します。ところで、このVesperとは「宵の明星、晩課(の時刻)、晩祷」という意味があり、いずれの意味で使われているのかは分かりませんでした。
 
 
平成28年11月17日(木) 本日のコラム20 軟骨は骨?

 江戸時代の医師 杉田玄白が解剖書「解体新書」で初めて「軟骨」という言葉を使ったものであり、西洋や中国には文字通り軟骨という言い方はなく、日本独自の造語だそうです。軟骨は骨と違って軟骨細胞とその殆どが水分で出来ており、血管、神経は原則としてありません。主に関節でクッションの役目を果たしていますが、胎生期から骨の成長は軟骨部分が置き換わって行われます。最後に関節部分が残ります。
 
 
平成28年11月18日(金)  本日のコラム21 下腿疲労骨折シンスプリント

 いずれも運動障害として発症します。脛骨の下3分の1に生じる疲労骨折は、シンスプリントと同じ場所に痛みが生じますので鑑別が必要です。シンスプリントが面で痛むのに比べて疲労骨折は限局された狭い範囲で痛む傾向があります。レントゲンや超音波で調べますが、初期の頃ははっきりした差が出にくいこともあり、慎重に対応します。早期診断にはMRIが有効です。
 
 
平成28年11月19日(土)  本日のコラム22 肩こりと頚椎症性神経根症

 肩こりがひどくて整骨院やマッサージを受けてみたけれど、さっぱりよくならないというあなた。それは頚椎の病気から来ているのかも知れません。最近、こういう方がよく来院されます。診察で肩こりと頸椎症とは簡単に鑑別できます。頸椎症であれば、その原因を探るためにレントゲンやMRIなどの検査が必要です。若い人に多いのは頚椎の椎間板ヘルニアによる神経根圧迫です。中高年では経年変化で椎間板や骨が変形し神経根を圧迫して症状が出ていることが多いです。多くの場合、適切な保存治療で症状は緩和します。怖いのは肺尖部のガン(Pancoast腫瘍)が浸潤して症状を出すときです。こういった危険で早く対応が必要な疾患をしっかりと鑑別しておくことが重要です。
 
 平成28年11月20日(日)
 
平成28年11月21日(月)  
本日のコラム23 肩こりの不思議

 肩こりは日本特有の病気で、西洋には「肩こり」という概念がなく、それゆえに肩が凝る人もいないと言われています。逆に日本に住んでから肩こりが起こる外国人もあるとか。そのような概念が無いから肩こりだと言えないのか、それとも本当に凝らないのかは分かりませんが、生活様式がそれほど変わらない現代社会において、地域性が大きく異なっているとも思えません。ひとつ考えられるのは、知れば脳が反応してそう思ってしまう可能性があります。人体の不思議ですね。

 
 
平成28年11月22日(火)
 本日のコラム24 傷はどうすれば一番よい?

 出血がさほどでなければ、まずしっかり水道水で洗いましょう。泥などで汚染された傷ほど十分な水で洗うことが大切です。そのうえで医療機関を受診してください。ネットを調べると、新しい創傷治療として家庭のラップを貼って治療する方法が出てきますが、これは汚染されていない傷で、比較的浸出液の少ないものに対して有効です。同様に、コンビニや薬局で市販されているハイドロコロイド系のパッチも同じようにきれいな傷で浸出液の少ないケースに使います。
 
 平成28年11月23日(水)
 
平成28年11月24日(木)
  本日のコラム25 破傷風の予防接種

 ケガをしたときに、破傷風の予防接種を行うことがあります。これには傷の程度、ワクチンの接種回数・期間によって、決められています。発症すると生命に関わる場合もあるだけに、しっかりと予防します。


外傷時における破傷風予防(米国小児科学会Red bookより引用、改変)  
 破傷風ワクチン接種 通常の創  汚染創 
 トキソイド グロブリン  トキソイド グロブリン 
 3回未満か不明  投与  不要  投与  投与
 3回以上  不要*1  不要  不要*2  不要
*1最終ワクチン接種より10年以上は投与
*2最終ワクチン接種より5年以上は投与
*破傷風ワクチンを含んだ3種混合ワクチンの定期接種は昭和43年(1968年)以降
 それ以前に生まれた成人は免疫が無い可能性が高い。
*11-12歳児に最終ワクチン(ジフテリア+破傷風の2種混合)が接種され、有効は接種後10年程度。

 トキソイド:破傷風トキソイド
 グロブリン:抗破傷風免疫グロブリン


*定期接種は1期で3回、3カ月から接種を始め、3〜8週空けて3回の接種を行う。その3回が終わった後、半年から1年ぐらいのちに次の追加接種を行い、1期が終了。その後、11〜12歳あたりでDT(破傷風とジフテリアの入った2種混合ワクチン)を接種し、定期接種は破傷風を含むワクチンを5回打って終了となる。
*3種混合ワクチン→現在は4種混合(ジフテリア、100日咳、破傷風、ポリオ)になっている。
 
 
 
 平成28年11月25日(金)  本日のコラム26 サッカーでの半月板単独損傷は外側半月板とりわけ前節に多いのには理由があった。

 これは興味深い話です。わたくしもサッカー、フットサルをしていますが、やり過ぎると右膝外側前方に痛みが出てきます。しばらくすると改善しますので、あまり気にせずやってます。

 阪大整形外科 米谷泰一先生の報告(*1)では、外側半月板前節損傷はまれではあるが、サッカー選手、とりわけディフェンスの選手に多く、また損傷側はサイドライン側が多いとしている。これは、サイドラインから前方にインフロントキックを中心としたロングボールを前線に供給するために、蹴り足の膝には外反・外旋する力が働き、外側半月板前節に大きな力が繰り返して働き、損傷するとしている。

 確かに、ディフェンスをするとき、ロングボールを前に供給することによって試合局面を大きく転換できるので、どうしても多用しがちとなります。しかも相手も競ってくるので、無理な体勢で行うことも多く、膝への負担を増加させているのだと思われます。

参考:*1 外側半月板前節部損傷 米谷ら 整・災外 58:1695−1702、2015 
 
 
平成28年11月26日(土)
   本日のコラム27 骨は硬ければ良い?(骨粗しょう症)

 みんなが長生きする時代になり、骨がスカスカになる骨粗しょう症が社会問題となっています。骨粗しょう症の予防は、運動、カルシウムの摂取、日光浴が大切です。ところで骨の評価には「固さ」「質」があります。固さはカルシウムの量で測定できますが、質は今のところ測定する手段が無く、医療機関や健康診断では固さを測定しています。

 固くてももろい骨もありますので、単純に骨量が増えたからといって骨の質が上がった訳ではありません。私見ですが、骨の質を良くするには、食事で十分なタンパク質を摂ること、継続して運動をすることと考えています。運動の種類は、骨に振動の伝わる散歩がよいでしょう。もちろん可能な方はジョギングやランニング、そのほか跳んだり跳ねたりするスポーツも効果的です。水泳は骨に振動が伝わらないので、骨粗しょう症の改善にはなりません。

 長期に骨量を計測している方をみていると、やはり歩行などの運動が十分確保されていて、活動性が高い方は骨の減り方もゆっくりで、骨のお薬を併用することによって、骨量が増えることもよくあります。
 
 平成28年11月27日(日)
 
平成28年11月28日(月)
 本日のコラム28 膝の水はなぜ溜まる? 膝関節水症(水腫) hydrarthrosis of the knee

 変形性関節症、関節リウマチ、結晶性関節炎(痛風、偽痛風)などにより関節内で炎症が起こり、滑膜から関節液が多く産生されて吸収が追いつかず、関節腔内に水が溜まる状態をいいます。

 常に吸収されていますから、産生速度が落ち着いてくれば、水腫の状態は改善されてきます。

 治療は原因疾患の治療を行います。膝の水が多く生活に支障がある場合は、関節穿刺を行い吸引します。しかし原因が収まらない限り、すぐに溜まってしまいますので、原因の治療と並行して行うようにします。また過体重の是正、運動負荷の調整、膝周りの筋トレを行います。杖などで免荷することも効果があります。
 

 
平成28年11月29日(火)
  本日のコラム30 身体が硬いのは自慢にならない。

 子供の頃からずっと身体が硬いのですと半ば自慢するように語るあなた。それでは運動してもよいパフォーマンスは難しいですし、故障の原因となります。最近、大人だけでは無く、子供でも柔軟性に乏しいことがよくあります。運動障害がでて来院する人の多くは身体が硬いことが多いです。

 そういう人に限って、運動前に十分なストレッチもせずにぶっつけ本番で急激な負荷をかけてしまい、あっという間に故障して運動できなくなります。ハイアスリートほど、入念なストレッチを行い、軽めの運動から開始して身体を温めてから負荷を上げていきます。

 こうやって身体をいたわりながらパフォーマンスをより良くしていきます。たかがストレッチですがされどストレッチ。侮ってはいけません。

 
 
平成28年11月30日(水)
  本日のコラム31 10秒テスト 巧緻障害を診る

 椎間板ヘルニアや骨の変形など、さまざまな原因で頚髄(脊髄の頚椎レベル)が圧迫されると、手足の筋力低下、歩行障害
、指の動きが悪くなってきます。巧緻障害の典型的な症状は、服のボタンがはめにくくなります。細かい手指の作業が困難となります。この障害の程度を診るのに「10秒テスト」があります。両手の指を10秒間で何回グー・パーを繰り返すことが出来るかをみます。25回以上が正常で、20回以下は巧緻障害ありと診断します。

 検査のコツは、しっかりとパーをして貰うことです。早くしようとするあまり指を十分伸ばさずに行うと、巧緻障害があっても25回以上できてしまいます。