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池田医院・診療日記
信頼とまごころの医療 
からだにやさしい医療をめざして
整形外科 外科 リハビリテーション
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2019年11月 晩秋 冷えにご注意
1日
2日メモ:一日の歩行は健康な人で5,000歩、運動器に障害がある場合は痛みが強くならない範囲で3,000−5,000歩

 つい数年前まで、「一日1万歩」「歩けば歩くほどよい」と医療機関を中心に推奨されてきました。最近の論文では、歩きすぎると悪化することが多くなることが分かりました。この結果、一日5千歩が推奨されるようになっています。ただし、これは健康な人の場合であり、歩行に支障があるケースでは、更に少ない歩数となります。
3日
4日
5日メモ:多くの腰痛は歩けば治る。毎日20−30分の早歩きがお勧め。

 内臓やガンによる腰痛を除いて、通常よく起こる腰痛は歩くことによって改善することが多いです。一日20−30分、早歩きをしましょう。
6日  メモ:膝の中が悪くなると膝の後ろの筋も痛みます→ストレッチが有効
7日
8日
9日
10日
11日 
12日 
13日
14日
15日メモ:急性腰痛のコルセットは、長くても二週間以内の装着。最近では「数日間以内」が推奨されています

 長期に装着すると腰の筋肉が弱って痛みが取れなくなる恐れがあります。いつまでもつけないようにしましょう。ただし、例外もあり、例えば脊椎の圧迫骨折では3ヶ月ほど装着が必要です。
16日
17日
18日
19日
20日 
21日
22日メモ:肋骨骨折の診断率 X線50−60%、エコー85%、意外とレントゲンでは分からない

 肋骨骨折の診断率が50−60%しかないレントゲンで「骨は大丈夫!」と言うのはいかにも頼りない話です。しかしながら今なお、この程度の診療が行われているケースが多いのも事実です。当院では、診断率のより高いエコーを組み合わせて精度を高めています。もちろん、この種の補助検査に頼ってばかりでは見逃す可能性もありますので、やはり症状や診察時の臨床所見をしっかりととり、これは骨折している可能性が高い、逆に低い、更には折れていても問題ない程度なのかを最終的に判断します。
 
23日
24日
25日
26日メモ:膝にたまる水はただの水ではありません。炎症を起こし軟骨を溶かします

 膝にたまる水には、軟骨を溶かす成分やサイトカインといって炎症を引き起こす物質が含まれています。放置すると、軟骨が無くなってきます。ちまたでは「水を抜くと癖になる」という話があたかも真実のように語られることがありますが、こういった炎症で起こる水を放置しておくと変形が進んで、将来的には手術が必要なケースも出てきますのでご注意ください。

27日 本日のマスターピース

 骨折が早く治るように低出力超音波パルス治療を行っています。ギプスに窓を作成して器械を装着します。治療時間1回20分。骨折の治療期間が数十パーセント短縮できるとされています。
28日 voice from patient

 『9月ぐらいまで足がしびれて感覚がありませんでしたが、10月になると仰向けに寝られるようになりました。両足のすごいしびれも無くなり、さっさと歩けます。手術をしなくて良いかなと思えるようになりました。』ととても喜んで報告されていました。一般的にしびれはなかなか厄介で、治療に抵抗性のことがよくあります。手術してもしびれは継続することが多く、特に足の裏のしびれ感はほぼ100%治らないと言われています。そのようななか、お薬と理学療法、運動療法で症状が改善したことは朗報と言えます。
29日
30日